歯並びの乱れ、すなわち不正咬合(ふせいこうごう)には、さまざまなタイプがあります。たとえば出っ歯や八重歯などは「見た目=審美面」の不正咬合です。また開咬や交叉咬合などは「咬み合わせ=機能面」の不正咬合です。
こちらでは歯並びの乱れの種類について簡単にご紹介します。ご自身の気になる歯並びがどのタイプなのか、またどのような治療法があるのか、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
いわゆる出っ歯。上あごまたは上の歯列が前に飛び出ている歯並びです。
いわゆる受け口。下あごまたは下の歯列が前に飛び出ている歯並びです。
上下の歯列ともに前方へ傾いた歯並びです。
八重歯や乱ぐい歯。歯がデコボコに重なり合って生えている歯並びです。
奥歯を咬み合わせても、上下の前歯の間にすき間がある咬み合わせです。
上下の奥歯が横にずれている咬み合わせです。
上の歯列が下の歯列に深くかぶさっている咬み合わせです。
歯の表面に「ブラケット」という器具を装着し、その装置にワイヤーを通して歯を少しずつ移動させていく矯正方法です。歴史のある矯正装置で、症例が豊富にあり、高い治療効果が期待できます。もっともよく知られている矯正装置で、金属製の「ブラケット」が多く用いられます。
通常の矯正治療では、矯正装置を歯の表側に装着するので、どうしても目立ってしまいます。これに対してリンガルブラケットは、舌側すなわち歯の裏側に装置を装着する矯正治療で、表側から見ても矯正していることがわかりくいというメリットがあります。
なお、舌に矯正装置が触れるため、装置に慣れるまで違和感を覚える方もいらっしゃるようです。
「金属製の目立つ矯正装置は嫌」という患者さんのために、セラミック製で目立ちにくい矯正装置をご提案可能です。白いブラケットを歯の表面に装着し、白いワイヤーを使って歯を動かしていきます。矯正方式としてはメタル製と同じなので、さまざまな症例に対応可能です。
薄くて透明なマウスピースを使って歯を動かしていく矯正装置です。患者さん専用のマウスピースを作製し、毎日一定時間以上装着して歯を動かしていきます。透明なので装着していても目立ちません。また食事中やブラッシングのときなどに矯正器具を外すことも可能です。
当院では患者さんとのカウンセリングをしっかり行っています。無料相談によって、現在かかえている患者さんのお悩みやご要望などを丁寧におうかがいします。
咬み合わせは患者さん一人ひとりで異なるため、それに見合った矯正治療方法を見つけなければなりません。矯正専門医は月に1度来院している在籍ドクターのほかにも、その人に見合った最適な治療法をご提案するため外部ドクターと提携しています。
顔面や口腔内の写真撮影、レントゲン撮影、歯型の採取などを行って、口腔内の状態を把握します。矯正治療前の精密検査をもとに、患者さんに最適な歯並びを実現するための治療計画を立案します。
現在の症状とともに、立案した治療計画についてわかりやすく丁寧にご説明します。患者さんにご納得とご理解いただけてから治療を開始しますので、ご不明な点やわからない点がございましたら、遠慮なくご質問ください。十分な時間をかけてお答えいたします。
いよいよ矯正治療の開始です。矯正装置を装着したあとは、1ヶ月に一度ほどのペースで来院していただきます。歯の移動状態や矯正装置の調整を行いながら、少しずつ歯を動かしていきます。
歯並びがきれいに整ったら矯正装置を外しますが、これで治療が終わるわけではありません。歯並びが元の位置に戻らないように、歯並びが安定するまで保定装置を使用します。保定期間中は定期検診によって、後戻りしていないかなどのチェックを行います。